中川屋
創業145年、伝統の味を守るうなぎ専門店
明治10年(1877年)に創業し、浜松うなぎ料理の老舗といえば「中川屋」さん。
145年という歴史あるうなぎ専門店を受け継いだのは、5代目店主の村越信彦さん。
24歳の時に店を受け継ぎ、以来伝統の味を守る為に日々研鑽を積まれています。
「開く・串を打つ・素焼きをする・蒸す・タレをつけて焼く」この5つの工程が
ベストな状態でないと“うなぎのおいしさ”が最大限引き出されないと話す信彦さん。
常にお客様に美味しいうなぎ料理が提供できるよう追求されています。
天竜川の伏流水で、「活かす」
仕入れた活鰻を、3~4日かけて天竜川の伏流水で「活かし」、
臭みがしっかり消えてから鰻を調理、提供しています。
清麗な水に晒し、うなぎの身を引き締める事で素材本来の持つ美味しさを
最大限引き出す事に成功しています。
145年、伝統の味を受け継ぐ「タレ」
戦時中も火を絶やさず守られてきたという秘伝のタレは、醤油は控えめで
甘みに粘り気のある、奥深い味。長年継ぎ足し守られてきたその味は、
中川屋伝統の味として今も受け継がれ続けています。
このタレには逸話があり、
ある日ふとタレの中を覗き込むと水面に反射した光が""龍""を模した事から、
このタレには龍が住んでいるという言い伝えがあるとの事。
熟練の職人が焼く、中川屋独自の「焼き方」
中川屋の大きな特徴の1つとして、「焼き方」があります。
通常のうなぎ屋よりも2倍近く時間をかけ、じっくりと焼く事で
皮と身の間の水分を飛ばし、香ばしくパリッとした食感に。
脂が焼け、立ち上る煙をうなぎ全体にいぶしながら焼く事で
香りと旨味をうなぎに纏わせる事ができるのです。
お客様の声を反映し、改装された本店
大正12年に建てられた料亭部分を平成21年に改装し、座敷の空間は残しつつ
テーブルと椅子を取り入れ、来店者の膝に優しいスタイルに。
新館から座敷へ続く廊下は、まるで昭和の時代に
タイムスリップするかのような気分を味わう事ができます。
時代に合わせて、常に美味しいうなぎを提供していきたい
自宅でも浜松のうなぎを楽しめるよう、ネットでの販売も開始した中川屋さん。
熟練の職人が焼いたうなぎを、急速冷凍で旨味と一緒に真空パックに閉じ込めています。
令和元年には4代目の父・武さんが濱松うなぎ中川屋西麻布店を開店。
中川屋本来の味を継承しながら、長年の夢だった東京でも伝統のうなぎを焼き続けています。
「伝統」と「新しい美味しさ」
老舗店でありながらも、スタンダードな蒲焼きや白焼きだけでなく
ふわっと軽めに食べる事ができる「鰻の唐揚げ」や、
とろろをかけて味の変化を楽しめる「うなぎとろろ茶漬け」など、
一味違うメニューがあるのも一度だけではなく通いたくなる一因となっています。
中川屋こだわりの鰻料理を是非ご賞味ください。